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整(ととの)う

  • 執筆者の写真: ogawanojikan
    ogawanojikan
  • 2020年1月29日
  • 読了時間: 2分


【整(ととの)う】

これまでの外食における「満足」とは、イコール「満腹」だったりしました。

そうして「大盛」や「おかわり自由」「お料理〇品フルコース」などといった言葉があふれて。

でもそれから、だいぶ年月が経ちました。

その時代を生きた人たちも歳を重ね、 「これでいいのかな?」って思うようになってきた。

「カラダの声」が、イヤでも聴こえるようになってきた。

だって「それ」は鏡に映るし、健康診断の結果にも出てきちゃう。

「人は(歳を重ねたり病気になったりすると)濃厚な味の後ろに隠れている「攻撃性」に、負けるようになる」とは、ある料理研究家の言葉。

食べているもので、カラダもココロもできているし。 .

「衣・食・住」

何を食べているかでも、自分が、自分の人生が、規定される。

ここにきて時代は一気に進み、より「深い」ものを求めるようになってきて。

ぼくらの満足の判断基準は、胃袋が満たされたかどうか、じゃない。 なんのために、食事をするのか。

食事とは、どうあるべきなのか。

ぼくらの満足の判断基準は、ココロとカラダが満たされたかどうか。 「満足」という結果ではなく、「満喫」という体験を望む。 だから、自分たちのお店で、どうやったらそれを実現できるのか、ひたすら考える。

.

「料理とは、愛情です」

その時のお客様の体調を想い、ココロの状態にも想いを馳せる。

時間をかけて丁寧につくる一つ一つの「お料理」と、 居心地の良い「空間」と「おもてなし」 そうして過ごす「時間」を提供する。

お店を出たとき、ココロとカラダが軽くなるように。

定期的にいらしてくださるお客様とお話していると、当店を 【ご自分のメンテナンスとして】 使って頂けていることがわかります。

今風にいうと、 【整(ととの)う】 という表現がしっくりくるのかも。

.

みなさん、年末年始の疲れは取れましたか?

今のメニューは今度の月曜まで。

2/5(水)からは、年度末のココロとカラダを軽くするためのお食事に変わります。

ぜひ、ご自分のココロとカラダの声を聴いて、 【整えに】いらしてくださいませ。


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