【整(ととの)う】
これまでの外食における「満足」とは、イコール「満腹」だったりしました。
そうして「大盛」や「おかわり自由」「お料理〇品フルコース」などといった言葉があふれて。
でもそれから、だいぶ年月が経ちました。
その時代を生きた人たちも歳を重ね、
「これでいいのかな?」って思うようになってきた。
「カラダの声」が、イヤでも聴こえるようになってきた。
だって「それ」は鏡に映るし、健康診断の結果にも出てきちゃう。
「人は(歳を重ねたり病気になったりすると)濃厚な味の後ろに隠れている「攻撃性」に、負けるようになる」とは、ある料理研究家の言葉。
食べているもので、カラダもココロもできているし。
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「衣・食・住」
何を食べているかでも、自分が、自分の人生が、規定される。
ここにきて時代は一気に進み、より「深い」ものを求めるようになってきて。
ぼくらの満足の判断基準は、胃袋が満たされたかどうか、じゃない。
なんのために、食事をするのか。
食事とは、どうあるべきなのか。
ぼくらの満足の判断基準は、ココロとカラダが満たされたかどうか。
「満足」という結果ではなく、「満喫」という体験を望む。
だから、自分たちのお店で、どうやったらそれを実現できるのか、ひたすら考える。
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「料理とは、愛情です」
その時のお客様の体調を想い、ココロの状態にも想いを馳せる。
時間をかけて丁寧につくる一つ一つの「お料理」と、
居心地の良い「空間」と「おもてなし」
そうして過ごす「時間」を提供する。
お店を出たとき、ココロとカラダが軽くなるように。
定期的にいらしてくださるお客様とお話していると、当店を
【ご自分のメンテナンスとして】
使って頂けていることがわかります。
今風にいうと、
【整(ととの)う】
という表現がしっくりくるのかも。
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みなさん、年末年始の疲れは取れましたか?
今のメニューは今度の月曜まで。
2/5(水)からは、年度末のココロとカラダを軽くするためのお食事に変わります。
ぜひ、ご自分のココロとカラダの声を聴いて、 【整えに】いらしてくださいませ。
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