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執筆者の写真ogawanojikan

小川家のスープのおはなし。

小川家のスープのおはなし。

どの家庭も良い時があれば悪い時もある。 長文になりますが、小川家の悪い時のおはなしになります。 私(妻)も当時のことはあまり思い出したく無いほどです。 夫・小川洋平は会社の上司の方や先輩方にも恵まれて、とても生き生きと、情熱的に仕事に打ち込んでいたと思います。 天職なんだろうな…と思っていました。 結婚してから毎日帰ってくるのが遅くて、新婚生活なんて記憶にありませんが、そういうものなんだろうと思っていました。 通年忙しい日々でしたが、年が明けたころから年度末にかけてはさらに帰りが遅くなる日が毎年当たり前のようになっていました。 30代になってから、それが一変した年がありました。 いつもよりキツそうにしてるな…と思っていて。 週末にランチを食べに行ったお店で夫が急変しました。 周りに他のお客さんが居て見ているのに、テーブルに突っ伏してしまったんです。 そして 『もうムリだ…』とひとこと。 これは大変だと思い、すぐに帰宅して寝かせました。 本人は覚えていないでしょう。 とにかく寝て体力と思考を回復させなきゃと思って。

寝て寝て寝て寝て…

それでも目はうつろ、食欲も無し、なんだか痩せたみたい。 それでも仕事には行かなければ…と送り出す毎日です。 『少し働き方変えたら?誰かに相談したら?今日は休んだら?』と私、追い詰めていたかも。  この頃、何なら食べれるかな?と毎日毎日考えていました。 夫が喜ぶ大好物な食べ物?……ではなくて。 水分が多くて喉越しが良くて、体が温まるもの。 一皿が多くなくて、食べた後にホッと出来るもの。 当時は野菜スープ、お味噌汁、雑炊などをよく作っていました。 夜中に帰ってきてスープだけを目の前に出して、一口食べてはスプーンを置き…を繰り返して、、 だんだんポツリポツリと言葉を発するようになって、顔色も良くなってきて。 他にももうちょっと食べてみる?と提案して豆皿に小さなおかずを何品か。 完食できたら本人も『食べれた…』と達成感があって。 こんな日がもう毎日でした。

そんな日々から食事のリハビリは続きました。 お昼ご飯にはお弁当を持っていってもらって。 夜ご飯は私も仕事をしていましたので、帰ってから夕飯を作り、21時頃に会社まで車で届けて。 車内で食べてもらって少し仮眠。 それからまた仕事に戻る。 帰ってくるのは夜中。 とりあえず仕事が落ち着くときまで一口でも栄養を摂らせないとと、私も必死でした。 【この頃のことが私の食事に対する考えを確立させた】と思います。

もちろん私の作るスープは一皿で全ての栄養素が摂れるわけではありません。 スープをきっかけに固まっていた何かが解れて、他の食事が摂れる…という位置づけです。 おがわのじかんの基本的理念です。 …でも私が栄養士じゃなかったら、何をしてあげてたでしょう? どうやって乗り越えたのかと考えることがあります。 でも結局はやれることをやるのでしょう。* --- あの頃から時代は変わりましたが、でも実際にみなさんの毎日、ココロとカラダの状態はどうですか? 家事、仕事、子育て、介護。 夫のこと、妻のこと、子どものこと、親のこと。 自分のこと。 誰にだって、悪いとき、キツいときはあると思います。 そんな時に、このスープがあなたの助けになれたら。 だから私たちは、このスープを届ける。 あの頃の私たちがあったからこそ、 できたスープを。 2020年3月24日 readymeal第2作目となる春のスープ 【真昆布出汁の春キャベツと新玉ねぎのスープ】 を作ります。 この年度末に、オットに何度も何度も作ってあげていたスープです。 この写真は、その当時撮ったもの。 甘く柔らかい春キャベツと 透き通った甘い新玉ねぎ。 春のエネルギーをたくさん蓄えたスープを、 あなたのココロとカラダに。



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