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おいしいは点です (2/4)

  • 執筆者の写真: ogawanojikan
    ogawanojikan
  • 7月20日
  • 読了時間: 3分

「適量」っていうと「ボリューム」の話がイメージしやすいと思うんですけど、時系列でお話しします。


ボリュームより先に決めるもの →「味」

レシピです。


まずは、一皿から決めていきます。

今期のお料理でわかりやすいところでいうと「ぬた和え」でしょうか。

お料理をされる方、和食がお好きな方ほど、唸っていただいています🤭

ひと口食べて、👀って二度見される方も。

(二度見っておがわのじかんあるあるです😆)


瑞木さんの酢味噌のレシピは決まっています。完成している。

それはグラム単位です。

計量スプーンではおいしい”点”には辿り着けないですよね。


味をぼやっとさせない。

【 おいしい は 点 です 】


僕の中ではなんとなく三角形の頂点のイメージ。

三角形は人それぞれで、だから頂点(おいしい)も人それぞれ。

だけど、

「もっとおいしいがあるんじゃないか」とか

「おがわのじかんは今まで食べてきたものよりおいしい」

って感じるってことは、自分が知っているこれまでの三角形より、大きな三角形=高い頂点があるってことです。


最近思うんですが、価格とおいしいは必ずしも一致しません。

これは結構厄介。(考えたら当たり前なんですけどね😅)

僕らは二人とも家庭料理に恵まれていたし、長崎という食の文化が素晴らしいところに生まれたおかげで、”おいしい”を高いレベルで知っていると思う。

そのことはほんとに人生を豊かに、幸せにしてくれていると思います。

なんてラッキーなんだ‼️


対して、今の世の中、社会を見ていると、この”おいしい”を知らないまま生きていく人がこれからどんどん増えていくんだなぁと思います。

なんだかとっても哀しいんですけど、それはもうしょうがない。


僕らは、僕らとご縁のある方にこの”おいしい”を体験していただいて、

”しあわせ”や”豊かさ”を感じてもらえたらと願い、お店やサロンをやるだけです。



すみません、脱線しました。

酢味噌は、お野菜などと合わせるので、それらの下処理とも絡んできますが、口の中で【 ちょうど良くなるように 】分量を決めます。

もっというと、和え方も変えます。


お客様から「濃い薄いじゃない。やさしい」と言っていただくことが多いです。


【 おいしいは、濃い薄いじゃない 】です。

そういう軸じゃない。

食材の組合せ、味や食感の組合せなどとても多様な要素からなる、絶妙な”点”です。


さらにこの時の味付けは、一皿ではなく、御膳全体として判断していきます。

一言で言えば【 御膳全体で、味と栄養素のバランスをとる 】んですが、これは試作を繰り返さないと辿り着けない ”点” になる。


”ちょうどイイ” ”おいしい” を一つずつグラムで作っていきます。


(つづく)


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