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定食って書くの、やめてもらえませんか。

過去に投稿したブログ記事から、ぜひ読んでいただきたいものをピックアップ。

この記事は、2022年11月23日に投稿したものです。

以前取材を頂いた時の原稿を読んで、瑞木さんがお願いした一言。

”「定食」って書いてあるのを、「食事」に変えてもらえませんか”

 

僕はこの時はまだ「確かに定食って感じじゃないよね」くらいにしか思ってなかったんですけど、他店を見て、自店を見て、瑞木塾を通して、改めてその意味、真意を理解できるようになってきました。

今頃?って感じですが。

(瑞木さんはほんと末恐ろしい。よくそう思うんです。考えたら「キャリア」が違うわけですが。それはまた次稿で)

 

ふつうメニューには、主菜の名前がつきます。

わかりやすいとこで、ハンバーグとか。

でもうちは違います。

 

コンセプト。

 

冬に備えるための身体づくり、とか

年末年始の疲れた胃腸を休める、とか。

 

なぜなら、主菜だけでなく、スープ、副菜も含めたお食事全体で、味と栄養素のバランスをとりながら「その想いを表現したい」から。

実現していくから。

 

順番が逆なんですよね。

先に「癒す」っていう想いがあって、そのための知識、経験、技術があり、そうして生み出す料理があって「食事」ができあがる。

 

ただお腹を満たすためにやってないし、

何か(ハンバーグとか)を食べてほしくてやってない。

 

だからお客様から「料理に穴がない」と言われるし、

スープや副菜の一つ一つに感動・絶賛して頂いているし、

お食事中はもちろん、食後でも「幸せ」と言って頂ける。

想いが、伝わる。

 

これが、当店にしかできない体験だと改めて実感しています。

(元気な人は感じない。お粥の味と同じです)

 

 

当店は、既存店にあるようなスペシャリテを作ろうとは思ってません。

(結果的にそういう料理はあるけれど)

既存の価値観とは、違う世界を見ています。

めんどくさいですよね〜

 

一つ一つのお料理は、感動して頂いています。

いつ行っても食べられる、そんな店を代表するようなスペシャリテとは違って、そのお料理は二度と食べられないかもしれないもの。

悔いのないようにと、メニューが同じ2ヶ月間のうちに、何度もいらしてくださるお客様もいらっしゃいます。

 

メニューが変わったばかりの頃は「今回は何回食べられるかな」

終盤になると「今日で食べ納めです」と言って頂く。

 

話を戻して。

当店を利用する目的は、あるお料理を食べるためというよりは、がんばった自分へのご褒美だったり、疲れた自分を癒すため、メンテナンスのためだったりする。

うちはそこにコミットしてる。

 

店を始めた頃は「メニューが変わったらまた来ますね」とお声がけを頂くことが多かったんですが、いつからか、同じメニューでも構わず、月1回とかそれ以上の頻度でいらして下さる方が増えてきました。

この方々は、僕らが知って欲しかった世界を一緒に見てくださっていると思います。

食事と空間を通じて、心と体が軽くなる。

がんばった自分を「おがわのじかん」が癒してくれる。

崩れた自分を、整えてくれる。

そしてまた、自分のため、誰かのため、がんばろうって思える。

 

最初はほんとめんどくさいと思います。

ふつうと違うので。

説明長いし。

でもどんどん説明しなくなります。その必要がなくなるので。

逆に、特別な情報だけをお伝えするようになったり、接客というコミュニケーションもおがわのじかんの一つの要素なので、いろんなお話をすることもあります。

 

常連さんが新しい方を連れていらっしゃる時

「最初から説明してあげてください」

と言われることがほとんどです。

お連れ様にはめんどくさいって思われるかもだけど、そこからやってあげてほしい。

なぜなら、お連れ様にもわかってもらいたいから。

大切な家族や友人ががんばっている時、疲れている時、「おがわのじかん」に連れて行ってあげたいと想う。

そう想ってくださっていることを、僕らも感じます。

 

お客様とリスペクトし合える関係でありたい。

ほんとに、ありがたいです。

 

今日も丁寧に一つ一つの仕込みをして、

一つ一つの接客を大切にしていきます。

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